株式会社ウェイブ

メンバーインタビュー

デジタル出版という編集者としても新しい領域にチャレンジしたい

渡部 加奈

編集部 第4編集グループ/2015年5月18日 中途入社

ウェイブに入社するまではどんなことをしていたのですか。

高校時代から文章を書くことが好きで、将来は編集者になりたいと考えていました。大学卒業後、専門書の出版社勤務を経て、紙媒体のコミック出版社に編集者として入社しました。

-文章の媒体からコミックの編集者に移ったんですね。

はい。元々は文章の方に関心が強かったのですが、表現手段として難しいことをわかりやすく伝えられるマンガって面白いなと思い、漫画の世界に足を踏み入れました。そこでコミック編集者を6年間続けました。その後、一回仕事をリセットして自分を見つめ直したいと思い、語学留学をしたり世界何十か国を放浪したりと、2年間ほど海外生活を続けていました。

-2年間海外というのは思い切った時間の使い方ですね。

そうですよね。さすがに2年間も自由な日々を過ごしていると、そろそろ「責任」を持ちたいと思いが生じてきて、再度働くことにしました。責任というのは、例えば編集者だったら作家さんや同僚、読者に対する責任を負っているように、他者に対する責任のことですね。

-それでウェイブに入社するんですね。なぜウェイブを選んだのですか。

就職活動の中で、編集者に戻るか、海外経験を活かしたインバウンド事業に進むかは悩みました。色々考えた結果、デジタル出版という編集者としても新しい領域にチャレンジできることと、入社前こちらの疑問点に対して包み隠さずとても真摯に対応してくれたオープンな社風を魅力に思い、ウェイブへの入社を決めました。

-紙の出版からデジタルの出版に来て、何かギャップはありましたか。

編集の仕事そのものは本質的には同じなのでギャップは無かったのですが、業務の進め方は慣れが必要でした。本当に全てデジタル化してるんだなと。社内SEもいて、デジタル化・システム化を推進し、とにかく効率を意識していく姿勢は新鮮でした。

あとは意思決定スピードの速さですね。やるかやらないか、必要か必要でないかを即座に判断して行動に反映する。やったことのないことも、フットワーク軽く挑戦し効果を測定して改善していく。このスピード感は自分に経験の無いスタイルだったので驚きでした。

-どのように適応していったのですか。

一度固定観念を捨てて柔軟に物事を吸収する姿勢を持とうと決めました。編集の進め方にしても、まずはやり方を受け入れてその意義を体感し、のちに自分の経験を活かして改善できそうなところは提案するということを心掛け、慣れていきました。もちろん、紙の単行本については、経験をふまえ提案できる事も多かったので嬉しかったです。

海外向けに練り上げたヒット作品を手掛けていきたい

-ウェイブでの仕事で印象に残っているエピソードはありますか。

担当コミックのアニメ化の仕事ですね。様々な面で勉強になり、新しいチャレンジもできてとても印象的でした。例えばアニメの方向性を監督さんと打ち合わせていった時の話です。元々は女性向けを意識した作品なのですが、男性の監督さんと編集サイドで推したいポイントが異なるということがありました。みんなでいいものを作ろうと意見の調整・話し合いを進める中で、男性目線・女性目線の違いや、女性読書が意識することを勉強し直すいい機会が得られました。

また元々音楽が好きだったので、アニメ主題歌のプロデュースに取り組めて感激しました。作品世界をどう表現するか必死で考え、出来上がったものを作家さんが非常に喜んでくれたことが、何より嬉しかったですね。

-アニメ化の際、編集者も幅広く関わっていくんですね。

そうですね、いろいろな経験ができて、大変だけど楽しかったです。そもそもアニメ制作はウェイブとしても始めたばかりの事業で、まだ手探りで進めてく段階でした。誰かが決まったやり方を教えてくれるわけではないので、自分でどうすべきか考えなければいけなくて。もちろん大変ではあるのですが、その分自分の手ででいろんなことを変えていけるので、やりがいや面白さも非常に大きかったです。走りながら考え創るというベンチャーの醍醐味を味わえました。

-今後挑戦していきたいことはありますか。

やはり自分は海外に関心が強いので、海外でヒットする作品をどんどん生み出していきたいです。海外にいる友人が「あの作品見たよ」と普通に言ってくれる状態を作りたいと思っています。

実際自分の担当作品で海外に配信されているものもあるのですが、現状は日本向けに作ったものを翻訳して配信する形になっています。日本と海外では当然読者のニーズは異なると思いますので、もっと海外の読者ニーズや市場を分析して、海外向けに練り上げたヒット作品を手掛けていきたいですね。